【ルール記事】昇華者の持つ能力について
2015年10月16日 【ルール記事】第四回目のルール記事は昇華者の持つ能力について。
昇華者の持つ能力とは、対戦相手の追放領域からカードを墓地に戻すことで何かをする能力全般のことです。
この能力は誘発型能力と起動型能力が混在しており、少しややこしいものになっているので、まずはその区別をしていきましょう。
では細かいルールについても見ていきましょう。
こんな感じですかね!
気をつけるとしたら④と、誘発型能力と起動型能力の区別でしょうか!
りゅーき
昇華者の持つ能力とは、対戦相手の追放領域からカードを墓地に戻すことで何かをする能力全般のことです。
この能力は誘発型能力と起動型能力が混在しており、少しややこしいものになっているので、まずはその区別をしていきましょう。
⑴
(コスト) 対戦相手の追放領域のカードをX枚墓地の置く:〜~する。
このような形で表記されているものは起動型能力である。したがってコストとして対戦相手の追放領域のカードを墓地に戻す必要がある。
⑵
このクリーチャーが戦場に出た時、〜を対象とする。あなたは対戦相手の追放領域のカードをX枚墓地においても良い。そうした場合対象の〜を〜~する。
このような表記の場合は誘発型能力である。この場合は対戦相手の追放領域を戻す事は能力の解決時に行うため、追放領域を戻すところまで許してしまった後にスペルを撃ったり能力を起動するタイミングは存在しない。また誘発型能力であるため、条件を満たせば例え相手に追放領域が無くとも必ず誘発する。
では細かいルールについても見ていきましょう。
①二枚以上のカードを追放領域から墓地に置くコスト及び能力は、対戦相手が複数存在するならそれぞれを別のプレイヤーの追放領域から選んでも良い。
例
ジェイスくんvsニッサちゃんvsチャンドラちゃんで多人数戦をしている時、ジェイスくんが《ウラモグの強奪者/Ulamog’s Despoiler》をプレイし着地した。このときジェイスくんはウラモグの強奪者の誘発型能力で、
・ニッサちゃんの追放領域2枚
or
・チャンドラちゃんの追放領域2枚
or
・ニッサちゃんと、チャンドラちゃんの追放領域1枚ずつ
のいずれかのパターンで追放領域のカードを対応する対戦相手の墓地に戻す事ができる。
②何らかのカードによって許可されていない限り、追放領域に裏向きに追放されているカードの表を見て選ぶ事はできない。
例
《ウラモグの強奪者/Ulamog’s Despoiler》で《伏魔殿のピュクシス/Pyxis of Pandemonium》によって追放されている対戦相手の裏向きのカードを追放領域から戻す場合、その表を見て選ぶことはできない。
③裏向きに追放されているカードは、それが「何によって追放されたか」と「いつ追放されたか」によって束に分けられており、裏向きのカードを追放領域から墓地に戻す場合には、まずそれらの分けられている束のうちから一つを選び、その後にその束の中から墓地に戻すカードを無作為に選ぶ。この操作を指定された枚数分行い、最後に選択したカードを全て墓地に送る。
例
対戦相手があるカードによって自身のカードを4枚裏向きに追放した後、今度は裏向きに3枚のカードを追放した(この時、最初の4枚と後の3枚はそれぞれ別の束になっている)。その後、自分は《ウラモグの強奪者/Ulamog’s Despoiler》をプレイし、対戦相手の追放領域から2枚を墓地に戻す誘発型能力が誘発した。
この場合、まず1枚目をどちらの束から戻すのかを選び、その束から無作為に1枚を選ぶ。2枚目も同様にどちらの束からカードを戻すのか選び、こちらも無作為に1枚を選ぶ。その後、両方を墓地に戻し、《ウラモグの強奪者/Ulamog’s Despoiler》に+1/+1カウンターを4つ乗せる。
(※参考:http://mtg-jp.com/rules/docs/faq_bfz_j.html)
④墓地に置かれるカードを墓地に置く代わりに追放する常在型能力持ちのパーマネントがある場合も、何の問題もなく追放領域から墓地にカードを戻す操作を行うことができる。しかしながらこの場合、追放領域から墓地に置かれそうになったカードは墓地に置かれることなく、新しいオブジェクトとして追放領域に置かれる。
例
自分の戦場に《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》がある状況で、自分の《ウラモグの強奪者/Ulamog’s Despoiler》の誘発型能力が誘発した。
この場合、対戦相手の追放領域のカード2枚を選んで墓地に戻す操作を行うが、《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》の常在型能力によって、それらは墓地に置かれることなく、新しいオブジェクトとして追放領域に置かれる。その後《ウラモグの強奪者/Ulamog’s Despoiler》に+1/+1カウンターを4つ乗せる。
対戦相手の追放領域が1枚のみの場合は、上記のような状態であっても、2枚以上追放領域から墓地に戻すことによって解決される能力は立ち消え、2枚以上追放領域から墓地に戻すことをコストにした能力を起動することはできない。
これは、追放領域から2枚以上のカードを墓地に戻す場合、それら全てを同時に墓地に戻す必要があるからであり、追放領域からカードを1枚墓地に戻すコストを持つ能力を複数回起動することや、追放領域からカードを1枚墓地に戻す誘発型能力を複数回解決することは可能である。
こんな感じですかね!
気をつけるとしたら④と、誘発型能力と起動型能力の区別でしょうか!
りゅーき
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