【ルール記事】嚥下について
2015年10月16日 【ルール記事】第三回ルール記事、今回は戦乱のゼンディカーで新しく登場した「嚥下」についてです。
嚥下の公式ルール文章は以下の通りです。
では詳しく解説していきましょう。
嚥下の解説だけで思いの外長くなってしまったので、昇華者の持つ能力については次の記事で。
りゅーき
嚥下の公式ルール文章は以下の通りです。
702.114.嚥下
702.114a 嚥下は誘発型能力である。「嚥下」は、「このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを追放する。」を意味する。
702.114b 1体のクリーチャーが複数の嚥下を持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発する。
では詳しく解説していきましょう。
①嚥下は誘発型能力である。したがってスタックに積まれて解決されるのを待つことになり、嚥下のスタックでスペルを唱えたり、能力を起動することができる。
例
《霧の侵入者/Mist Intruder》が戦闘ダメージを与え嚥下が誘発し、それに対応して《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》のライブラリー操作能力を起動、デッキトップを不要なカードにするということも可能になる。
②嚥下が誘発するのはプレーヤーに戦闘ダメージを与えた時のみである。
例
《霧の侵入者/Mist Intruder》と対戦相手の末裔トークンを《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》で格闘した。
例
《霧の侵入者/Mist Intruder》での攻撃を対戦相手は《セラの天使/Serra Angel》でブロックした。
上記の2例ではプレーヤーに戦闘ダメージを与えていないため嚥下は誘発しない。
《霊力/Psionic Gift》(いわゆるティム能力を付与するオーラ)をエンチャントした《霧の侵入者/Mist Intruder》の起動型能力で対戦相手に1点のダメージを与えた。
この場合は戦闘ダメージでないため嚥下は誘発しない。嚥下するにはあくまで戦闘ダメージを対戦相手に与える必要がある。
③嚥下によって追放されるカードは表向きである。
裏向きで追放されるようなことはない。
④対戦相手のライブラリーが0枚の時に嚥下が誘発した場合は何も起こらない。ライブラリートップを追放できないからと言ってゲームに敗北することはない。
マジックにおいて状況起因処理による敗北条件は、
・ライフが0以下になる。
・毒カウンターを10個以上もつ
・ライブラリーアウトする
であると定められている。
(※参考:http://mtgwiki.com/wiki/%E6%95%97%E5%8C%97%E6%9D%A1%E4%BB%B6)
ライブラリーアウトの定義が、0枚のライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーはゲームに敗北するというものであるため、ライブラリーが0枚の状態で嚥下が誘発したとしても、ゲームに敗北することはない。
⑤嚥下は個別に誘発するため、何らかの能力によってクリーチャーに嚥下を与える能力が存在した場合、嚥下は重複する。
例
何らかの能力によって複数の嚥下を持った《霧の侵入者/Mist Intruder》が対戦相手に戦闘ダメージを与えた場合、所持している嚥下の個数分嚥下が誘発する。
嚥下の解説だけで思いの外長くなってしまったので、昇華者の持つ能力については次の記事で。
りゅーき
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