【Deck Tech】SCG Open新環境の5色デッキ

今回はアメリカのインディアナポリスで行われているSCG Openから、最新のDeck Techを2つ紹介します。

環境最速の大型イベントということもあり、多くの人の注目を浴びている今大会ですが、予選ラウンドを圧倒的なスコアで通過したのは、新環境を象徴する2つの5色デッキでした。


5色《白日の下に/Bring to Light》

クリーチャー：17
4:《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
4:《包囲サイ/Siege Rhino》
4:《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
1:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》

呪文：17
3:《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
4:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
3:《はじける破滅/Crackling Doom》
1:《完全なる終わり/Utter End》
1:《残忍な切断/Murderous Cut》
3:《白日の下に/Bring to Light》
2:《宝船の巡航/Treasure Cruise》
1:《乱脈な気孔/Shambling Vent》

土地：26
1:《平地/Plains》
1:《島/Island》
1:《沼/Swamp》
1:《山/Mountain》
1:《森/Forest》
1:《大草原の川/Prairie Stream》
1:《梢の眺望/Canopy Vista》
1:《燃えがらの林間地/Cinder Glade》
1:《燻る湿地/Smoldering Marsh》
1:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
3:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3:《汚染された三角州/Polluted Delta》
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》

サイドボード：15
1:《棲み家の防御者/Den Protector》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《部族養い/Feed the Clan》
1:《否認/Negate》
3:《強迫/Duress》
2:《光輝の炎/Radiant Flames》
1:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
1:《宝船の巡航/Treasure Cruise》

クリーチャーだけを見ても、2マナ《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》、3マナ《カマキリの乗り手/Mantis Rider》、4マナ《包囲サイ/Siege Rhino》、5マナ《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》、そしてマナカーブを綺麗に整える《搭載歩行機械/Hangarback Walker》と、毎ターン繰り出されるカードパワーの高さは、まさしく環境最高と言っても過言ではないでしょう。

当然それはクリーチャーに限った話ではなく、前環境では生まれてきた色が悪かったとの評価を受けることが多かった《はじける破滅/Crackling Doom》さえも、そんな評判はどこ吹く風とばかりに難なく3枚採用されています。

サイドボードに1枚挿しのカードが多く見受けられますが、それらを適宜用いるシルバーバレット戦略を採れるのも《白日の下に/Bring to Light》の強みと言えるでしょう。

実質7枚採用された環境最強の矛《包囲サイ/Siege Rhino》と、環境最堅牢の盾足る豊富な除去スペルが合わさって無敵にさえ見えるこのデッキ、今後の発展に注目です。


5色ランプ

クリーチャー：18
4:《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter》
2:《忘却蒔き/Oblivion Sower》
4:《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
2:《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》
2:《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》
2:《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
2:《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》

呪文：16
3:《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage》
4:《光輝の炎/Radiant Flames》
2:《爆発的植生/Explosive Vegetation》
1:《彼方より/From Beyond》
4:《面晶体の記録庫/Hedron Archive》
2:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》

土地：26
1:《平地/Plains》
1:《沼/Swamp》
1:《山/Mountain》
7:《森/Forest》
4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1:《梢の眺望/Canopy Vista》
3:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
2:《燻る湿地/Smoldering Marsh》
4:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1:《燃えがらの林間地/Cinder Glade》
1:《窪み渓谷/Sunken Hollow》

サイドボード：15
4:《包囲サイ/Siege Rhino》
1:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
1:《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》
2:《帰化/Naturalize》
1:《完全なる終わり/Utter End》
1:《大地の断裂/Seismic Rupture》
1:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《群衆の掟/Mob Rule》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》

こちらは大量のマナ加速からエルドラージとドラゴンを叩きつけるランプデッキ。

このデッキはマナクリを一切採用しておらず、ランプデッキが課題としていた《衰滅/Languish》を完全に克服しているばかりか、自分から《光輝の炎/Radiant Flames》を積んでマナクリ主体のミラーマッチに優位に立とうとする確固たる意思がうかがえます。

この《光輝の炎/Radiant Flames》は当然ウィニー相手にも強烈に刺さることから、赤緑ベースのランプがウィニー対策に1色タッチして3色で用いるという手法が広く採られるようになるでしょう。

サイドボードはお試し枠が多い印象に見受けられますが、中でも4枚採用された《包囲サイ/Siege Rhino》には目を引かれます。

2マナのマナ加速が無いため、3ターン目《包囲サイ/Siege Rhino》という環境最高の動きこそできませんが、ウィニーや上陸アグロ相手にライフを維持したり、蔓延るエルドラージ・末裔トークンを越えてダメージを与えられる点からの採用でしょう。

何にせよランプデッキは新環境のTier上位に食い込んでくることが容易に想像できますので、同デッキの今後の動向には要注目です。



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