今回はmintcardからPark Jun Youngによるエスパードラゴン考察記事を紹介します。
省略、意訳、行間の補足等を含みますので、是非原文(http://www.mtgmintcard.com/articles/writers/park-jun-young/analyzing-esper-dragons)もご覧ください。
以下翻訳
ここ最近は、新環境の幕開けと同時に行われたSCG Openの結果などを元に、世界のあらゆるところでメタゲームの分析が繰り広げられている。
私も日々メタゲームを追い求めている者の一人で、今回はエスパードラゴンについての考察を行った。
エスパードラゴンはローテーション前のトップメタ筆頭で、新環境でもそのポテンシャルは高く評価されていることだろう。
先日のSCG Openで二人をTOP8に導いたエスパードラゴンであるが、今回はその内の一つを見ていくことにする。
テーロスブロックがスタンダードが去り、それと同じくして我々は《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》という強力なPWを失ってしまった。
その影響は大きく、アブザンコントロールを筆頭に、多くのコントロールデッキがそのなりを潜めたと言って良いだろう。
しかしながら、この強大なプレインズウォーカーが環境から姿を消したことは、エスパードラゴンにとっては追い風である。
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》以外に、エスパードラゴンの堅牢な牙城を、たった一枚でひっくり返せるカードが他にあったであろうか?
除去
《英雄の破滅/Hero’s Downfall》のローテション落ちは我々に新しい除去を見出す必要性を突き付けた。
事実、Jeffは《完全無視/Complete Disregard》を2枚と《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》、《完全なる終わり/Utter End》をそれぞれ3枚ずつ採用している。
面白いことに、《究極の価格/Ultimate Price》が一枚も採用されていないが、多色のカードと《搭載歩行機械/Hangarback Walker》をはじめとする無色のカードが支配的だと考えてのことだろう。
しかしながら、赤単等の速いデッキを相手にする際には、《究極の価格/Ultimate Price》のような軽い除去が欲しくなってくるため、今後のメタ次第では採用を検討する必要があると言える。
《完全無視/Complete Disregard》は、エスパードラゴンがかつて苦しめられた《搭載歩行機械/Hangarback Walker》や《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》を素早く処理できる良いカードだ。
《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》が1枚サイドボードに落ちているのは、やはり《搭載歩行機械/Hangarback Walker》に弱いのが大きいからだろう。
除去の採択は非常に重要で、打消し損ねた脅威をいかにスムーズに排除できるかが求められる。
そういう意味では《搭載歩行機械/Hangarback Walker》に対する《完全無視/Complete Disregard》と《完全なる終わり/Utter End》は非常に良い選択であったと言えるだろう。
打消し
《解消/Dissolve》は非常に良いカードだったが、その後継は《風への散乱/Scatter to the Winds》という何とも微妙なものだ。
占術1に比べ、何と言っても覚醒は求められる場面が少なすぎる。
ただの《取り消し/Cancel》を4枚積むわけにはいかないため、その代わりに《手酷い失敗/Horribly Awry》が採用されているが、メタゲームにあった良い選択だったと言えるだろう。
《手酷い失敗/Horribly Awry》は《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》や《棲み家の防御者/Den Protector》、そして何より《包囲サイ/Siege Rhino》打ち消せるのが重要だ。
サイドボードに目を移してみると、ミラーマッチに効果的な追加の打消し呪文がいくらか採られている。
しかしながら、それだけではやや不十分な印象を受けるので、今後ミラーマッチが増えるのであれば《払拭/Dispel》や《否認/Negate》といったカードを追加するのが良いだろう。
全体除去
この枠は前環境からそう変化が見られる訳ではないが、Jeffのメインボードとサイドボードに1枚ずつ採用された《衰滅/Languish》についてはその是非を問いたい。
《衰滅/Languish》を唱えたターンに《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》を構えるのは6ターン目最強の動きであるから、《命運の核心/Crux of Fate》よりも《衰滅/Languish》を優先した方がデッキの柔軟性が増すだろう。
マナベース
新環境のマナベースについては多くの議論がなされていることだが、その中でもJoel Larssonの考察記事は非常に優れたものであるため、是非とも目を通すことをお勧めする。
(※参考:http://www.mtgmintcard.com/articles/writers/joel-larsson/the-lands-of-battle-for-zendikar)
(※当Diary Note内で翻訳済みです:http://umaburideckwin.diarynote.jp/201509130526591167/)
8枚のフェッチランドから欲しい色の組み合わせのバトルランドを持ってこれるようになったため、エスパードラゴンのマナ基盤は非常に強固なものになった。
《荒廃した湿原/Blighted Fen》の存在も大きく、ミラーマッチで《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》や《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》といった対処の難しい脅威に、打ち消されることなく対処できるようになったのは非常に大きい。
(途中一部割愛)
サイドボーディング
ローテーションで優秀な軽量除去を失ってしまったため、《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》と《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》のライフゲインで時間を稼ぐプランに鞍替えする必要があるだろう。
《完全なる終わり/Utter End》は優秀なインスタント除去であるが、《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》を2ターン目に唱える都合上、フェッチランドからは《大草原の川/Prairie Stream》を持ってくることが多くなるため、白黒2色を4ターン目に揃えるのは困難だと考えて、サイド後は全て抜くことにした。
《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》は《搭載歩行機械/Hangarback Walker》と《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》を相手取った時に最悪の一枚である。
ライフを保つために一枚だけ残してあるが、それでもあまり良い選択肢ではない。
サイドボード後は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》が抜けることが想定されるため、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》が如何なく力を発揮してくれることだろう。
ミラーでは相手の脅威に迅速に対応することが先決である。
今後ミラーマッチが増えるのであれば、《強迫/Duress》を採用する枠を確保したい。
ジェスカイブラックにはクリーチャーがあまり多く採用されていないため、《手酷い失敗/Horribly Awry》は腐ってしまうことが多い。
《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》も《搭載歩行機械/Hangarback Walker》のことを考えると抜くべきだ。
《はじける破滅/Crackling Doom》のお蔭で速やかに勝つことは難しくなっているため、《乱撃斬/Wild Slash》や《焦熱の衝動/Fiery Impulse》が抜けるササイド後は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》でアドバンテージを稼ぐ方向にシフトしよう。
デッキの軸になる《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》には常に意識を向けておく必要がある。
《白日の下に/Bring to Light》から多種多様な呪文を唱えてくる以外は普通のミッドレンジデッキであることを覚えておけば、相手取るにしてもそう苦労はしない相手だろう。
このマッチアップは、お互いにどれだけの除去を構えられるかにかかっている。
よりアドバンテージを追求したいのであれば、《再覚醒の灯、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》を投入しても良いだろう。
メインデッキにハンデスを採用していない場合には相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》が第一の脅威になる。
サイド後は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》を抜いてくることが予想されるため、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を上手く用いてアドバンテージに差をつけよう。
相手が《破滅の道/Ruinous Path》を採用していないと判ったら、《再覚醒の灯、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》を入れるのも非常に有効である。
総評
軽量除去が環境から姿を消した今、メタゲームは《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を中心に回っている。
エスパードラゴンもサイドに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を採用しているが、一番の勝ち筋は呪禁を備えたドラゴンたちであろう。
今後も《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を対処するための軽量除去を手札に抱えたまま、無残にもドラゴンに蹂躙されていく姿をトーナメントシーンでも多く見かけるようになるだろう。
以上翻訳
語り
省略、意訳、行間の補足等を含みますので、是非原文(http://www.mtgmintcard.com/articles/writers/park-jun-young/analyzing-esper-dragons)もご覧ください。
以下翻訳
ここ最近は、新環境の幕開けと同時に行われたSCG Openの結果などを元に、世界のあらゆるところでメタゲームの分析が繰り広げられている。
私も日々メタゲームを追い求めている者の一人で、今回はエスパードラゴンについての考察を行った。
エスパードラゴンはローテーション前のトップメタ筆頭で、新環境でもそのポテンシャルは高く評価されていることだろう。
先日のSCG Openで二人をTOP8に導いたエスパードラゴンであるが、今回はその内の一つを見ていくことにする。
SCG Open 3rd Place Jeff Kruchkow
クリーチャー:6
4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
呪文:27
3:《蔑み/Despise》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《完全無視/Complete Disregard》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
3:《完全なる終わり/Utter End》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
1:《衰滅/Languish》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
土地:27
5:《島/Island》
4:《沼/Swamp》
2:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
サイドボード:15
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《否認/Negate》
4:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《払拭/Dispel》
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《再覚醒の灯、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
1:《衰滅/Languish》
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
テーロスブロックがスタンダードが去り、それと同じくして我々は《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》という強力なPWを失ってしまった。
その影響は大きく、アブザンコントロールを筆頭に、多くのコントロールデッキがそのなりを潜めたと言って良いだろう。
しかしながら、この強大なプレインズウォーカーが環境から姿を消したことは、エスパードラゴンにとっては追い風である。
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》以外に、エスパードラゴンの堅牢な牙城を、たった一枚でひっくり返せるカードが他にあったであろうか?
除去
《英雄の破滅/Hero’s Downfall》のローテション落ちは我々に新しい除去を見出す必要性を突き付けた。
事実、Jeffは《完全無視/Complete Disregard》を2枚と《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》、《完全なる終わり/Utter End》をそれぞれ3枚ずつ採用している。
面白いことに、《究極の価格/Ultimate Price》が一枚も採用されていないが、多色のカードと《搭載歩行機械/Hangarback Walker》をはじめとする無色のカードが支配的だと考えてのことだろう。
しかしながら、赤単等の速いデッキを相手にする際には、《究極の価格/Ultimate Price》のような軽い除去が欲しくなってくるため、今後のメタ次第では採用を検討する必要があると言える。
《完全無視/Complete Disregard》は、エスパードラゴンがかつて苦しめられた《搭載歩行機械/Hangarback Walker》や《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》を素早く処理できる良いカードだ。
《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》が1枚サイドボードに落ちているのは、やはり《搭載歩行機械/Hangarback Walker》に弱いのが大きいからだろう。
除去の採択は非常に重要で、打消し損ねた脅威をいかにスムーズに排除できるかが求められる。
そういう意味では《搭載歩行機械/Hangarback Walker》に対する《完全無視/Complete Disregard》と《完全なる終わり/Utter End》は非常に良い選択であったと言えるだろう。
打消し
《解消/Dissolve》は非常に良いカードだったが、その後継は《風への散乱/Scatter to the Winds》という何とも微妙なものだ。
占術1に比べ、何と言っても覚醒は求められる場面が少なすぎる。
ただの《取り消し/Cancel》を4枚積むわけにはいかないため、その代わりに《手酷い失敗/Horribly Awry》が採用されているが、メタゲームにあった良い選択だったと言えるだろう。
《手酷い失敗/Horribly Awry》は《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》や《棲み家の防御者/Den Protector》、そして何より《包囲サイ/Siege Rhino》打ち消せるのが重要だ。
サイドボードに目を移してみると、ミラーマッチに効果的な追加の打消し呪文がいくらか採られている。
しかしながら、それだけではやや不十分な印象を受けるので、今後ミラーマッチが増えるのであれば《払拭/Dispel》や《否認/Negate》といったカードを追加するのが良いだろう。
全体除去
この枠は前環境からそう変化が見られる訳ではないが、Jeffのメインボードとサイドボードに1枚ずつ採用された《衰滅/Languish》についてはその是非を問いたい。
《衰滅/Languish》を唱えたターンに《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》を構えるのは6ターン目最強の動きであるから、《命運の核心/Crux of Fate》よりも《衰滅/Languish》を優先した方がデッキの柔軟性が増すだろう。
マナベース
新環境のマナベースについては多くの議論がなされていることだが、その中でもJoel Larssonの考察記事は非常に優れたものであるため、是非とも目を通すことをお勧めする。
(※参考:http://www.mtgmintcard.com/articles/writers/joel-larsson/the-lands-of-battle-for-zendikar)
(※当Diary Note内で翻訳済みです:http://umaburideckwin.diarynote.jp/201509130526591167/)
8枚のフェッチランドから欲しい色の組み合わせのバトルランドを持ってこれるようになったため、エスパードラゴンのマナ基盤は非常に強固なものになった。
《荒廃した湿原/Blighted Fen》の存在も大きく、ミラーマッチで《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》や《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》といった対処の難しい脅威に、打ち消されることなく対処できるようになったのは非常に大きい。
(途中一部割愛)
サイドボーディング
対アタルカレッド
In
4:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《払拭/Dispel》
1:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《衰滅/Languish》
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
Out
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
3:《完全なる終わり/Utter End》
ローテーションで優秀な軽量除去を失ってしまったため、《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》と《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》のライフゲインで時間を稼ぐプランに鞍替えする必要があるだろう。
《完全なる終わり/Utter End》は優秀なインスタント除去であるが、《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》を2ターン目に唱える都合上、フェッチランドからは《大草原の川/Prairie Stream》を持ってくることが多くなるため、白黒2色を4ターン目に揃えるのは困難だと考えて、サイド後は全て抜くことにした。
対白緑大変異
In
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《衰滅/Languish》
Out
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》は《搭載歩行機械/Hangarback Walker》と《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》を相手取った時に最悪の一枚である。
ライフを保つために一枚だけ残してあるが、それでもあまり良い選択肢ではない。
サイドボード後は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》が抜けることが想定されるため、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》が如何なく力を発揮してくれることだろう。
対エスパードラゴン
In
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
1:《否認/Negate》
1:《払拭/Dispel》
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《再覚醒の灯、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
Out
2:《完全無視/Complete Disregard》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《完全なる終わり/Utter End》
1:《衰滅/Languish》
ミラーでは相手の脅威に迅速に対応することが先決である。
今後ミラーマッチが増えるのであれば、《強迫/Duress》を採用する枠を確保したい。
対ジェスカイブラック
In
1:《払拭/Dispel》
1:《否認/Negate》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《衰滅/Languish》
Out
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
ジェスカイブラックにはクリーチャーがあまり多く採用されていないため、《手酷い失敗/Horribly Awry》は腐ってしまうことが多い。
《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》も《搭載歩行機械/Hangarback Walker》のことを考えると抜くべきだ。
《はじける破滅/Crackling Doom》のお蔭で速やかに勝つことは難しくなっているため、《乱撃斬/Wild Slash》や《焦熱の衝動/Fiery Impulse》が抜けるササイド後は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》でアドバンテージを稼ぐ方向にシフトしよう。
対5色《白日の下に/Bring to Light》
In
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《否認/Negate》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《再覚醒の灯、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
Out
1:《衰滅/Languish》
1:《衰滅/Languish》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
1:《命運の核心/Crux of Fate》
デッキの軸になる《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》には常に意識を向けておく必要がある。
《白日の下に/Bring to Light》から多種多様な呪文を唱えてくる以外は普通のミッドレンジデッキであることを覚えておけば、相手取るにしてもそう苦労はしない相手だろう。
対アブザンコントロール
In
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
Out
1:《衰滅/Languish》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
1:《手酷い失敗/Horribly Awry》
2:《完全無視/Complete Disregard》
1:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
このマッチアップは、お互いにどれだけの除去を構えられるかにかかっている。
よりアドバンテージを追求したいのであれば、《再覚醒の灯、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》を投入しても良いだろう。
対アブザンアグロ
In
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
Out
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
メインデッキにハンデスを採用していない場合には相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》が第一の脅威になる。
サイド後は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》を抜いてくることが予想されるため、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を上手く用いてアドバンテージに差をつけよう。
相手が《破滅の道/Ruinous Path》を採用していないと判ったら、《再覚醒の灯、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》を入れるのも非常に有効である。
総評
軽量除去が環境から姿を消した今、メタゲームは《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を中心に回っている。
エスパードラゴンもサイドに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を採用しているが、一番の勝ち筋は呪禁を備えたドラゴンたちであろう。
今後も《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を対処するための軽量除去を手札に抱えたまま、無残にもドラゴンに蹂躙されていく姿をトーナメントシーンでも多く見かけるようになるだろう。
以上翻訳
語り
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