今回はChannel Fireballから、Reid Dukeによるローテーション後のエスパードラゴンについての考察記事を紹介します。
省略、意訳、行間の補足等を含みますので、是非原文(http://www.channelfireball.com/articles/the-post-rotation-deck-to-beat-esper-dragons/)もご覧ください。
以下翻訳
戦乱のゼンディカーのリリースが間近に迫り、テーロスブロックと基本セット2015がローテーションを控えている。
そんな中書くこの記事には2つの大きな目的があり、1つはローテーション直後に良いスタートダッシュを切れるデッキを探すこと、もう1つは新しいアイデアをどんどん試すことである。
先週、アグレッシブなデッキの代表格であるアタルカレッドについて記事を書いた(http://www.channelfireball.com/articles/the-deck-to-beat-atarka-red-post-rotation/:リンク先は英語)が、今回はその対極にあるエスパードラゴンを考察していこう。
エスパードラゴンはタルキールブロックのドラゴンがコンセプトであり、アタルカレッドと同じくローテーションにより失うものがそれほど多くない。
更に言うなら、エスパードラゴンは弧の3色である青黒白から構成されているため、戦乱のゼンディカーがもたらす強力な土地の恩恵を最も多く享受できるデッキの一つなのである。
今回は3色を均等に用いた旧来のエスパードラゴンをベースに考えたが、今後は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》のような白の拘束のきついカードですら、使われるようになるかもしれない。
以下がデッキリストである。
エスパードラゴンが失ったものの中で最も大きいのが《英雄の破滅/Hero’s Downfall》の存在である。
このリストでは、《英雄の破滅/Hero’s Downfall》の枠を《完全なる終わり/Utter End》と《破滅の道/Ruinous Path》、加えていくつかの除去とカウンターで補っているが、やはりその穴は大きい。
エスパードラゴンは《時を越えた探索/Dig Through Time》を軸とするコントロールデッキであるが、遅い展開しかできないと思ったらそれは間違いだ。
このデッキは、似たようなデッキである青白コントロールや、青黒コントロールと比べて非常にクロックが早い。
マナトラブルに苛まれたり、そのクロックを甘く見ていると、一瞬でライフを削り取られてしまうことだろう。
対エスパードラゴンで何をすべきなのか
速く!
エスパードラゴンの中盤以降の守りは非常に堅牢であるが、最初の3ターン目までは非常に脆い。
終盤に盤面をコントロールするよりも、序盤に優位に立つことを目指した方が良いだろう。
軸をずらせ!
エスパードラゴン相手には、ほとんどのクリーチャーが《衰滅/Languish》や《命運の核心/Crux of Fate》で流されてしまうが、速効性のあるクリーチャーやゲームを決定づけるプレインズウォーカーやエンチャントはうまく機能する。
幸いなことに、スタンダードの環境には該当するカードが多く存在するので、ぜひ検討してほしい。
カウンターを越えろ!
エスパードラゴンは相手の脅威を容易に打ち消したり破壊する事ができるが、攻撃に移れるのは盤面をコントロールしきった終盤になってからであるため、マナを加速して早いタイミングから《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge》や《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》といった打ち消しに強いカードを叩きつければ勝機が見えてくるだろう。
対エスパードラゴンで何をすべきではないのか
オジュタイに屈するな!
一般的なエスパードラゴンには《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》が4枚積まれており、このカードを乗り越えていけないようなデッキを使うべきではない。
呪禁持ちのクリーチャーに対処するために《衰滅/Languish》や《命運の核心/Crux of Fate》、《はじける破滅/Crackling Doom》を採用するのも一つの手だが、さらに有効なのは、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》が出てくる前にライフを削りきるか、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》をブロックに回さないければならない状況を作ることである。
除去は抜け!
ミッドレンジデッキやコントロールデッキには、1ゲーム目に不要な除去を抱えることが多が、これをサイドアウトできないようなサイドプランは採るべきではない。
サイドボードはしっかりと準備し、《アブザンの魔除け/Abzan Charm》のような他の用途にも使える除去以外はサイドアウトしてしまおう。
総評
エスパードラゴンはアブザンと同じようにタルキールブロックを象徴するデッキであり、今後のスタンダードのベースとなるデッキの一つになるだろう
多様な環境の中で勝ち切るには、他のデッキへの対処を怠らず、かつ《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》や《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》に打ち勝つカードを探し出すことが重要である。
以上翻訳
フルスポイラーが発表され、《払拭/Dispel》が採録されることが判明しました。
それによりエスパードラゴンのポテンシャルは一つ抜けたものになりそうですが、環境の初動は赤単やスライ系のデッキが多いため、今から自分がどちらの側に立つのかを考えるのも面白そうです。
語り
省略、意訳、行間の補足等を含みますので、是非原文(http://www.channelfireball.com/articles/the-post-rotation-deck-to-beat-esper-dragons/)もご覧ください。
以下翻訳
戦乱のゼンディカーのリリースが間近に迫り、テーロスブロックと基本セット2015がローテーションを控えている。
そんな中書くこの記事には2つの大きな目的があり、1つはローテーション直後に良いスタートダッシュを切れるデッキを探すこと、もう1つは新しいアイデアをどんどん試すことである。
先週、アグレッシブなデッキの代表格であるアタルカレッドについて記事を書いた(http://www.channelfireball.com/articles/the-deck-to-beat-atarka-red-post-rotation/:リンク先は英語)が、今回はその対極にあるエスパードラゴンを考察していこう。
エスパードラゴンはタルキールブロックのドラゴンがコンセプトであり、アタルカレッドと同じくローテーションにより失うものがそれほど多くない。
更に言うなら、エスパードラゴンは弧の3色である青黒白から構成されているため、戦乱のゼンディカーがもたらす強力な土地の恩恵を最も多く享受できるデッキの一つなのである。
今回は3色を均等に用いた旧来のエスパードラゴンをベースに考えたが、今後は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》のような白の拘束のきついカードですら、使われるようになるかもしれない。
以下がデッキリストである。
クリーチャー:9
4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
呪文:24
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
1:《予期/Anticipate》
3:《究極の価格/Ultimate Price》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《完全なる終わり/Utter End》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
1:《衰滅/Languish》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
3:《破滅の道/Ruinous Path》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
土地:27
1:《平地/Plains》
4:《島/Island》
2:《沼/Swamp》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
2:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
2:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
サイドボード:15
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
1:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《否認/Negate》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
3:《強迫/Duress》
1:《衰滅/Languish》
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
エスパードラゴンが失ったものの中で最も大きいのが《英雄の破滅/Hero’s Downfall》の存在である。
このリストでは、《英雄の破滅/Hero’s Downfall》の枠を《完全なる終わり/Utter End》と《破滅の道/Ruinous Path》、加えていくつかの除去とカウンターで補っているが、やはりその穴は大きい。
エスパードラゴンは《時を越えた探索/Dig Through Time》を軸とするコントロールデッキであるが、遅い展開しかできないと思ったらそれは間違いだ。
このデッキは、似たようなデッキである青白コントロールや、青黒コントロールと比べて非常にクロックが早い。
マナトラブルに苛まれたり、そのクロックを甘く見ていると、一瞬でライフを削り取られてしまうことだろう。
対エスパードラゴンで何をすべきなのか
速く!
エスパードラゴンの中盤以降の守りは非常に堅牢であるが、最初の3ターン目までは非常に脆い。
終盤に盤面をコントロールするよりも、序盤に優位に立つことを目指した方が良いだろう。
軸をずらせ!
エスパードラゴン相手には、ほとんどのクリーチャーが《衰滅/Languish》や《命運の核心/Crux of Fate》で流されてしまうが、速効性のあるクリーチャーやゲームを決定づけるプレインズウォーカーやエンチャントはうまく機能する。
幸いなことに、スタンダードの環境には該当するカードが多く存在するので、ぜひ検討してほしい。
カウンターを越えろ!
エスパードラゴンは相手の脅威を容易に打ち消したり破壊する事ができるが、攻撃に移れるのは盤面をコントロールしきった終盤になってからであるため、マナを加速して早いタイミングから《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge》や《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》といった打ち消しに強いカードを叩きつければ勝機が見えてくるだろう。
対エスパードラゴンで何をすべきではないのか
オジュタイに屈するな!
一般的なエスパードラゴンには《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》が4枚積まれており、このカードを乗り越えていけないようなデッキを使うべきではない。
呪禁持ちのクリーチャーに対処するために《衰滅/Languish》や《命運の核心/Crux of Fate》、《はじける破滅/Crackling Doom》を採用するのも一つの手だが、さらに有効なのは、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》が出てくる前にライフを削りきるか、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》をブロックに回さないければならない状況を作ることである。
除去は抜け!
ミッドレンジデッキやコントロールデッキには、1ゲーム目に不要な除去を抱えることが多が、これをサイドアウトできないようなサイドプランは採るべきではない。
サイドボードはしっかりと準備し、《アブザンの魔除け/Abzan Charm》のような他の用途にも使える除去以外はサイドアウトしてしまおう。
総評
エスパードラゴンはアブザンと同じようにタルキールブロックを象徴するデッキであり、今後のスタンダードのベースとなるデッキの一つになるだろう
多様な環境の中で勝ち切るには、他のデッキへの対処を怠らず、かつ《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》や《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》に打ち勝つカードを探し出すことが重要である。
以上翻訳
フルスポイラーが発表され、《払拭/Dispel》が採録されることが判明しました。
Dispel / 払拭 (青)
インスタント
インスタント呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
それによりエスパードラゴンのポテンシャルは一つ抜けたものになりそうですが、環境の初動は赤単やスライ系のデッキが多いため、今から自分がどちらの側に立つのかを考えるのも面白そうです。
語り
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